温度ヒューズ付き抵抗器取り扱い作業上の注意事項
温度ヒューズ付き抵抗器をお取り扱い頂く際、本要項を充分ご留意の上、ご使用下さい。[1] 温度ヒューズ付き抵抗器取り付け作業上の注意
- リード線を折り曲げて使用する場合、リード線根元を固定し緩 やかに曲げて下さい。
- リード線折り曲げの際にケースやリード線、封止部を破損しな い様に注意して下さい。
- リード線に無理な引張り、押し付け、ねじれの無い様にして下さい。
- 実際作業条件下で試験し、リード線に過度の引っ張り、または押し力が加わらない様にして下さい。また、過度のねじれが加わらない様にして下さい。
- 本体(ケース)に対してリード線を回転させないで下さい。
[2] リード線のはんだ付け条件
- はんだ付けによる過度の熱が温度ヒューズに加わらない様にして下さい。
できるだけ低温度・短時間で行って下さい。
仮に高温・長時間ではんだ付けを行う場合は、リード線をペンチ等の冶具でつかみ、放熱させることをお奨め致します。
予備加熱が必要な場合には、実際にご使用する条件で繰り返し試験し、確認する必要があります。 - はんだ付け時およびはんだ付け直後に無理な引張り、押し付けを加えない様にして下さい。
リード線を固定している封止材が損傷し、不良原因となる可能性があります。 - はんだ付け作業後、30秒以上放置して下さい。
この冷却時間中、本体とリード線は動かさないで下さい。
製品が常温まで冷える前に無理な力が加わると不良の原因になります。
再はんだを行う場合は、製品を常温まで冷却してから行って下さい。 - リフローはんだ付けはできません。
[3] 圧着および溶接作業上の注意
- 抵抗器を圧着又は溶接により取り付ける場合は、封止部にストレスが加わらないようにして下さい。
- 圧着又は溶接条件は接続部の接触抵抗および接続強度を確認してから条件を設定して下さい。
仮に接続状態が悪いと接触抵抗が高くなり、過度な熱が発生して温度ヒューズの早切れの原因となる可能性があります。
[4] 保管の注意事項
- 製品が包装箱またはポリ袋に入った状態で温度-10 °C ~40°C、相対湿度30~75%で、急激な温湿度変化がなく、直射日光、振動および衝撃などが加わらない場所で保管して下さい。
また、長期保管される場合は、はんだ付け性の劣化や種々の経時変化が生じます。
特に水濡れや湿気、腐食ガス(HCl、SO2、H2S etc.)の多い場所での保管は避けて下さい。 - 銀メッキ処理が施されている製品があります。従いまして、硫化等により変色し、はんだ付け性が低下する恐れがあります。ダンボールや輪ゴム等、硫黄ガスが発生するものに接触させない様にして保管して下さい。ご購入後は、速やかにお使い頂くことをお奨め致します。
開封後、やむを得ず保管する場合は、硫黄ガスに触れない様、密閉した容器の中で保管して下さい。
(対象製品:P7Kシリーズ、P10Kシリーズ、P2Rシリーズ)
保管条件
製品が包装箱またはポリ袋に入った状態で温度-10°C~40°C、相対湿度30~75%で、急激な温度変化が無く、直射日光、振動及び衝撃などが加わらない場所で保管して下さい。
温度ヒューズ付き抵抗器およびセメント抵抗器の使用上の注意事項
安全上のご注意
この資料は温度ヒューズ付き抵抗器およびセメント抵抗器の機能を保つための取り扱い注意事項を述べたものです。ご使用前に取り扱い注意事項を必ずお読み頂き、充分にご理解下さい。
当Webサイトに記載の製品をご使用頂く際には、事前に納入仕様書をお取り交わし頂きます様お願い致します。
当Webサイトに記載の設計・仕様について予告なく変更する場合があります。
それらが不適切なことにより発生する事故につきましては貴社の責任となり、弊社は責任を負いかねますのでご了承下さい。
[1] 電流ヒューズとして使用しないで下さい。
温度ヒューズ付き抵抗器は熱の異常な上昇を検知し、回路を遮断する目的で作られています。過電流で切れる電流ヒューズの機能はありません。
[2] 各製品には温度定格・電気定格が定められていますので、それぞれの定格の範囲内で使用して下さい。
定格電圧または定格電流以上を通電すると自己発熱が大きくなり、早切れの原因となるだけでなく、動作時に大きなアーク電流が発生し、外観の異常(本体のひび割れ、変形など)や接点の溶着、絶縁劣化の原因となることがありますので定格電圧・電流以内でご使用下さい。
過渡的な過負荷が加わる場合は、機種ごとに最悪条件を想定して確認試験を繰り返し行った上、ご使用の可否を決めて下さい。
[3] ご使用時の雰囲気温度を確認し、負荷軽減曲線に基づき負荷電力を軽減し、ご使用下さい。
[4] 抵抗器が過負荷により、赤熱する、発煙する等の現象が起こる場合があります。
[5] 航空宇宙機器・航空機器・原子力機器・生命維持装置および輸送機器のエンジン制御機器およびそれらに関連する機器に使用しないで下さい。
温度ヒューズ付き抵抗器およびセメント抵抗器は、家庭電気製品・OA機器・コンピューター通信機器・計測機器等の一般機器に使用することを目的に作られています。
[6] 抵抗器を水や有機溶剤などの液体中、亜硫酸ガスや窒素酸化物ガスなどの腐食性ガス中、および高湿度雰囲気中で使用しないで下さい。
製品の材質が劣化して、正常に動作しなくなる恐れがあります。
[7] 温度変化が激しい環境に長時間曝された場合、温度ヒューズの可溶合金が変形し、早切れや遅切れの原因となる場合があります
ご使用になる環境を事前に調査し、ご使用下さい。
[8] お客様が用途に応じて温度ヒューズの品種選択・取り付け方法を決定し、その適否を判断して頂く必要があります。
決定が妥当であるかどうかを評価するために機器を通常使用状態や予測される可能な限りの異常状態にして、繰り返し試験し、ご確認頂くことをお奨めします。
本カタログには、温度ヒューズ付き抵抗器およびセメント抵抗器単体での仕様、注意事項を記載しております。
ご使用に際しては、必ず貴社製品に実装された状態でご評価頂き、選定して下さい。
[9] ご使用の際、製品に激しい振動や過度の機械的ストレスが加わらないようご注意下さい。
早切れや遅切れの原因となる場合があります。振動によって共振が発生しないようにご配慮下さい。
[10] 温度ヒューズ付き抵抗器およびセメント抵抗器は発熱部品です。
プリント基板や周辺部品への熱影響があります。使用実態に基づいた実装状態での確認を十分行って下さい。
配線のビニール被覆等が触れると熱により損傷し、ビニール被覆から有害ガスを発生する可能性があります。
また、そのガスにより腐食断線や短絡事故を引き起こす可能性がありますのでご注意下さい。
[11] 高周波回路等交流特性の影響を考慮し、ご使用下さい。
抵抗器は抵抗線をコイル状に巻いた構造です。高周波の使用においては発振やインダクタンスによる特異現象が生じますので、抵抗器や他のF回路要素のバラツキを十分考慮した上でご使用を決定して下さい。
[12] 一般消費者が温度ヒューズ付き抵抗器の交換を行わない様に、取扱説明書等で注意して下さい。
